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2015.04.19

小上がりのダイニング!

前回ご紹介しましたLDK改装工事の現場ですが大工工事もいよいよ大詰め、お客様がご要望されていました小上がりも完成し、残すところ、ダイニングテーブルの取付のみとなりました。計画の段階から小上がりの寸法(特に高さ)に関しては、お客様と意見交換を繰り返し、最後まで頭を悩ませた部分でもありました。

「小上がり」というと、パッと居酒屋や小料理屋のお座敷をイメージしますよね。その昔、日本では武家時代から高温多湿な気候に合わせて床を地面から離し、土間から小上がりで居間に上がるスタイルでした。それが最近では、お部屋の中に別の空間を作る方法としてこの小上がりが良く使われますよね。よくあるのが、リビングの一角に作る畳コーナーだとか・・・畳の下を収納にして空間を有効に使う事も出来ますしね。

さて、お話を戻しますがこの小上がりの高さ、一般的には30~35センチ位が多いようです。これ以上になるとステップ(階段)を設けないと上り下りがきつくなってきます。ただ今回は、小上がりのホッとする落ち着き感を生かしつつ、ダイニングテーブルを囲う椅子の役割も考えなくてはいけません。となると、一般的な椅子の座面の高さは?人間工学上の計算式があります。身長から「最適な座面高」「最適なテーブルの高さ」を求めます。座面高=身長×0.25-1 テーブルの高さ=身長×0.25-1+身長×0.183-1例えば、身長170センチの人の最適な座面高は41.5センチ。テーブルの高さは71.61センチとなります。ただ、人によって「心地イイ」と感じる高さは微妙に違います。計算式はあくまで目安。

お客様には実際に座って、テーブルに肘を置いて高さを確認していただきました。テーブルはセンチ刻みで大工さんに仮止めしてもらいちょうど良い高さを探っていきます。その結果、小上がり40センチに対してテーブルはちょっと低めの68センチに決定しました。お客様にも笑顔で納得していただき、「ホッ」としました。


高さが決まったところでテーブルを固定します。作り付けですので脚は一本!コの字に何人か座っても出入りがスムーズで、ゆったりくつろげますよね!さて、テーブル設置を終え、大工工事も完了して工事も折り返し地点。この後、キッチンの据付、内装工事と続いていきます。それではまたご報告いたしますのでお楽しみに!