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2017.05.08
大浴場リフォームVol.2!
大浴場リフォームの続編です。9畳の洋室を浴室にするという壮大な計画が着々と形になってきました。
コチラが施工前の洋室です。
前回までの工事でだいぶ浴室の形が出来上がってきましたね。
それでは早速次の工程を見ていきましょう!
浴室のベースが出来上がったら次は天井・壁に断熱材を入れていきます。もちろん省エネ対策等級4の断熱材を使用!防湿・気密施工もバッチリです!
断熱材が入ったら次は天井を仕上げていきます。今回はレッドシダーを採用。レッドシダーは水に強く、濡れたり乾いたりを繰り返しても寸法が安定している為、水まわりによく使われる木材です。また桧のように香りがとても良く、リラックス効果も!
天井を貼り終えたら、今度は壁に耐水合板を貼ってタイル下地を作ります。次の工程の防水工事に備えて浴槽・床、共にきれいに掃除します。
さていよいよ防水工事です。今回はFRP防水を採用。FRP防水とはポリエステル樹脂にグラスファイバーを組み合わせて一体化させた塗膜防水で、軽量かつ強靭で耐熱性、耐食性に優れています。写真は浴槽・壁に樹脂を塗布した状態です。職人が手にしているのがグラスファイバーです。
浴槽の形にあわせてグラスファイバーをキレイに貼っていきます。
貼り合わせたグラスファイバーの上にもう一度樹脂を塗布して仕上げます。浴槽の側面・壁のまわりにくっついている突起物はトンボといってこれにラス網という金網を引掛けて固定します。この網がこの後のモルタル左官工事の下地となるわけです。
浴槽の天端・床には砂をまいて仕上げます。これも先程のトンボと一緒でモルタル下地となります。防水面と密着が良くなるという事ですね。
浴槽の循環口の凹凸もきれいに防水されていますね。
防水が完了したら次の作業の前に浴槽に水を溜め、満水テストを行います。
水面にテープで印をつけこの状態で一晩おきます。しっかりと防水されているか確認です。
翌日ちょっとドキドキしながら確認しましたが問題なし!
満水テスト完了後、浴槽・洗い場共に床のかさ上げの為、もう一度土間コン打設です。
床から1mまでFRP防水を施した部分はグレーのカチオン下地材処理、1mより上は黒の防水シートを施工。その上にモルタル下地の為、全体にラス網を貼っていきます。
ラス網の上にモルタルで下地を作ります。この下地の良し悪しでその後のタイルの仕上がりに影響を及ぼしますので
モルタルの塗り厚で壁の垂直、不陸(壁の凹凸)を調整します。
同じく浴槽もレーザー水平器や定規を使って水平・垂直を調整します。特に浴槽の立ち上がりやエプロンの角(90度)は念入りに調整します。
壁の下地が終わったら洗い場のカウンターの下地作りです。ブロックをカットして並べていきます。
いかがでしたでしょうか。「段取り八分」という言葉がありますが、この浴室のタイル工事はまさにこの言葉がピッタリとはまります。成功するかどうかの80%は準備で決まるという意味です。その言葉の後に「仕上げは二分」と続ける場合もあります。一番目を引くタイル貼りの仕上がりは下地次第で始まる前から決まってしまうとも解釈出来ますよね。これは現場監督の立場である自分にも置き換えられる事で職人の作業を見ていて改めて事前の準備がいかに大切かを思い知らされる作業内容でした。事前の工程をしっかり組んでおけば工事の八割は終わったも同然!?これはちょっと言い過ぎかもしれませんが浴室リフォームもいよいよ最終段階に突入です!引き続きレポートしていきますのでお楽しみに!