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2015.07.30

塗るだけで夏は涼しく、冬暖かに!

梅雨が明け、連日寝苦しい猛暑が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?最近はこの暑さに加え、現場管理に追われる毎日でブログの更新が滞ってしまいましてスミマセンでした。さて今回は以前も内装材としてご紹介しました断熱塗料「ガイナ」のお話です。

ガイナ図

ガイナは建物の屋根、外壁、またはお部屋の天井、内壁に塗る事が出来、塗布後は断熱、遮熱性能が格段に上がります。もともと宇宙航空研究開発機構(JAXA)がロケットの先端部分に塗布する断熱技術を民間転用した商品です。
ガイナオフィシャルサイト


発売当初(2006年頃)、新商品には慎重派な自分でしたので、なかなかお客様には勧められず、まわりの様子をうかがっていました。が、その反響は予想以上で、特に「夏の間、部屋の暑さが和らぎ、エアコンの使用頻度が減りました。」などという声がたくさん寄せられました。自分も実験的に自宅北側の部屋の天井、壁に塗ってみました。自宅は築30年の鉄筋コンクリート造のマンションで、外壁には断熱材が無く、結露に悩まされていましたがそれが無くなりました。「これは使える!」と、その時確信しました。


またこれは実際ガイナを施工する塗装職人の声なのですが夏の炎天下では屋根の表面温度は70度を超える事もあり足の裏を火傷して一週間仕事を休んだ人もいるという事でしたがガイナを一度塗った屋根の上はひんやりして、夏の屋根塗装が快適になったというのです。遮熱塗料は他メーカーからもいろいろ発売されており、実際に施工してきましたが、その効果はガイナが一番だそうです。そんなガイナを屋根に施工しました現場の様子をお伝えします。

①施工前の屋根の状況

北側の屋根に苔が付着しています。屋根表面の塗膜層が劣化して雨水が浸み込み発生したものです。南側に比べると日陰になりやすいのでこういった状況になります。


②高圧洗浄後

高圧洗浄により北側の苔がきれいに落ちました。劣化した表面の塗膜も剥がれ落ち屋根の下地が白っぽく露出したのがわかりますね。


③プライマー塗布~ガイナ塗装(下塗り)

洗浄後の屋根にプライマー(屋根とガイナの密着を良くする下地材)を塗布します。(南側屋根)プライマー塗布後、ガイナ下塗りです。(北側屋根)棟板金(屋根の天辺の部材)と雪止めは錆止めを入れます。白くなってますね。


④ガイナ塗装(上塗り仕上げ)

ガイナ下塗り後、仕上げにもう一度こってり塗ります。(断熱、遮音効果などを上げる為、一般の塗料よりも塗膜の厚みを多くつけます。)


以上のような工程で仕上げていきます。キレイに仕上がりましたね。ガイナは太陽光を反射させる性質上、真っ黒には出来ませんし、艶も出ません。ですので写真のようなグレー(これでもガイナで一番濃い色)になります。お天気の良い日にはこの屋根が太陽光を反射して白っぽく光り見た目には若干違和感を感じますがこれこそがガイナの断熱の証し。


さて高気密高断熱住宅が騒がれる昨今、新築であれば設計の段階からプラニングしますがリフォームで断熱、気密工事をしようとすると天井、壁、床を剥がすなど大掛かりになってしまいます。そこで今回ご紹介しました「ガイナ」ですが、塗るだけでOK!もちろん本格的な断熱工事とは言えませんが見た目もきれいに模様替えできて一石二鳥!皆さんもガイナでこの夏快適に過ごされてはいかがでしょうか!