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2020.12.03
効率的な換気方法!
換気の必要性
新型コロナウィルス感染拡大防止の為に「換気」の重要性が注目されていますね。換気とは、部屋の中の空気と、外の空気を入れ換えることで、お部屋の空気中にある汚染物資(人間に対して悪い物)を、部屋の中から外へ出したり、薄めたりすることです。汚染物質(人間に対して悪い物)とは、二酸化炭素(CO2)、一酸化炭素(CO)、ホルムアルデヒド(HCHO)、ハウスダスト、花粉、細菌、ウイルスなどの事で、換気をしないとこれらの汚染物質がお部屋にどんどん溜まっていってしまいます。
その為、2003年の改正建築基準法では、2時間に1回お部屋の空気を入れ替える換気が義務付けられるようになり、2003年の7月以降の建物には24時間換気システム等が導入されるようになりました。
効率的な換気方法とは?
それでは具体的にどうやって室内の換気をしてあげればよいのでしょうか。
一番は先ほどお話しましたように、今お住まいになられているお家が2003年7月以降であれば、24時間換気システムを活用する事です。ところがこのシステム、きちんと正しく使われていないケース本当に多いんです。お部屋の壁や天井には「換気口」がついています。生活をしていて、お風呂やトイレ、洗面所などの換気扇を使うと、換気口からお部屋の中の汚れた空気が建物の外に出され(排気)、同時に建物の外から新しい空気を取り込む(給気)よう設計されています。しかし外から空気が入ってきて寒い(または暑い)という理由で換気口を閉じたり、24時間換気システムのスイッチをオフにしたりしてしまうと、せっかくの換気システムが役割を果たすことができず、知らず知らずのうちに室内の空気に汚れがたまってしまいます。換気口は開けた状態で、24時間換気システムはいつもオンにして「正しく」使用するようにしてみて下さい。
リビング全体を和室にするのではなく、一部分だけを和室にしたいというケースが最近は多いです。洋室であるリビングの一角に和室があると、モダンな雰囲気になりますので、おしゃれな暮らしが大好きな方には人気のリフォームです。また、和室があることでリビングの中に立体感も生まれます。リゾートで宿泊するお部屋のような雰囲気も楽しめますので、お友達や知人が訪問してきたときにも、ちょっと贅沢な気分を味わってもらうことができるでしょう。
またこの24時間換気システムが無いお宅や、更に換気量を増やしたい場合には、自然風の力を借りる風力換気が大変有効です。
窓を開けて換気するときの時間と回数の目安は、1時間に5~10分程度と言われています。ただし、窓や部屋の大きさや、室内に浮遊している汚染物質の種類によって外に出るスピードは異なるため、どの程度の換気であれば確実に感染症リスクが抑えられるのか、換気の効果について一概にはいえません。
また、1時間に10分の換気を1回するよりも、1時間に5分の換気を2回する方が換気の効果は高くなります。できるだけ、回数を多く換気をすると効果的です。窓開け換気時に花粉が気になる場合は、窓の近くに空気清浄機を置くことで花粉の侵入をある程度抑制することができます。またレースのカーテンも花粉対策に有効といわれています。
窓を開けて換気をする時の基本的な考え方は、空気の入り口と出口を確保するという事。窓を1カ所開けても換気効果はありますが、空気の淀みが解消されにくいことがあります。空気の流れをつくるため、お部屋の中に複数の窓がある場合は二方向の壁の窓を開けましょう。特に対角配置の窓を開けると部屋の中を空気が循環しやすくなり、効果的に空気の入れ替えができます。居室の窓の数と配置を確認して、適切な自然換気をしてみましょう。
- 理想的な自然換気はお部屋の対面に位置する窓を2か所以上開けるパターン。
- 窓同士が近い場合は、新鮮な空気が入ってきてもすぐに出て行ってしまい、効率が悪いです。
- 窓が1つしかない場合は、部屋のドアを開けて、扇風機などを窓の外に向けて設置すると効果的です。扇風機を窓の方へ向け、部屋の外に空気を流すのが上手な使い方です。扇風機を部屋の方へむけて、窓の外の空気を部屋に入れるやり方では、外の空気は部屋に入ってきますが、汚れた部屋の中の空気が外に出ずに部屋の中にとどまることがあるからです。
- 窓がない部屋の場合は、部屋のドアを開けて、扇風機などを置いて部屋の外に空気が流れるようにしましょう。浴室や洗面室、トイレなどに設置されている換気扇を運転すると、他の部屋から流れてきた空気も効率的に家の外に出すことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今お住まいの環境に応じて、すでにある24時間換気システムをきちんと使う事、また窓を開けて空気の通り道を作ることで効率よく換気をしてみましょう。ただこれから寒さ本番。換気するには気が引ける季節です。こんな冬場はまずエアコンでお部屋を暖め、エアコンを運転したまま窓を開けて換気すると快適に過ごせます。これは冷えた壁、床、天井を暖めておくことで、窓開け換気をしても部屋の温度が下がりにくくなるからです。また「二段換気」と言って使っていない隣の部屋の窓を開けて少しづつ外気を取り込む方法も寒さ対策には有効です。これらの方法で寒い冬でも快適に効率良く換気を行い、新型コロナウィルスに打ち勝っていきましょう!