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2016.09.02

バルコニーの雨漏り

ここ最近、雨漏りによるバルコニー交換工事を立て続けに2件、対応させていただきました。
共にバルコニーの笠木部分(手摺の上部につける部材)から雨が侵入し、壁が腐食してしまい、交換に至ったというものです。
雨漏りというとすぐに屋根からと思われがちですが実は想像以上に壁面からが多く、雨漏り全体の7割を超えます。
そんな中でバルコニー周りでは笠木や飾り窓からの侵入が多く聞かれます。
笠木同士のジョイント部や、手摺を取り付けた部分の釘穴などからも笠木の裏側へ雨水が侵入していきます。
ベランダ壁の天端は水勾配がほとんど無く、一時的に雨水が滞留するのでこの部分は要注意です。
また、台風などの横殴りの雨が降ると下から雨が吹き上げて笠木の隙間から裏側へ侵入する場合もあります。
矢印部分が雨水の侵入経路となりやすいポイントです。


今回対応させていただきました建物はいずれも築30年以上です。
昨日今日の雨漏りではなく、長い間雨水の侵入に気が付かず、壁の腐食が進行していき起こってしまった結果だと考えられます。

お部屋の天井から雨が染み出てきたりとすぐに気が付けばいいのですがバルコニーは外に跳ね出している場合が多く
仮に雨が侵入して下から漏れ出てきたとしても家の外側なのでほとんど気が付きません。
漏れ出して来ればまだいいのですが壁の中で水が溜まってしまったりすると壁の下地材がどんどん水を吸っていきます。

気が付いたときにはバルコニー下の天井が剥がれてきたりバルコニーの壁自体が腐食してぐらぐらになっていたりします。

外回りのメンテナンスとして屋根や外壁の塗装はもちろんですがバルコニーの床の防水や今回のように笠木や飾り窓などのチェックも大変重要です。

バルコニーの壁を押してみて下さい。
ぐらついていませんか?
笠木が錆びて外れかかっていませんか?
ビスは浮いていませんか?

是非とも確認してみてください。
何ともなければいいのですが上記のような症状が見受けられればメンテナンスが必要になります。
軽い症状であれば、部分的な補修で済みますがそうでなければバルコニー全体のお話になります。

今回の2つの現場は壁の傷み具合もさることながらお客様のご要望により、いずれも壊して新しいバルコニーを
設置する工事となりました。


いかがでしょうか?
どちらのお宅もスッキリしましたよね。
「以前よりも1階に日が入ってきてお部屋が明るくなりました。」とお客様にも喜んでいただけました。
雨漏りも解消して一石二鳥!