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2021.10.06
無垢フローリングで犬と暮らす
写真は昨年8月に我が家にやってきた保護犬のツキです。リビングに寝そべって外を眺めるのが日課にになりました。気持ちよさそうですね♪そして床は松の無垢フローリング。もともと犬を飼う事を想定していませんでしたので、ツキを迎え入れた当初は無垢フローリングで大丈夫かなぁと心配しながら過ごしたものでした。あれから1年ちょっと経過しましたので、今回は犬と無垢フローリングについてお話したいと思います。
まず最初に気になるのはやっぱり傷ですね。ある程度は覚悟していましたが予想通りの状態に・・・わが家にはツキの他にもう一匹(ロク)がいます。2匹とも玄関から家の中に入れば放し飼い、家に迎え入れた当初こそケージを使ていましたが、現在は家中を自由に走り回っています。走るのが仕事ですから、じっとしていろと言っても無駄な抵抗。(しつけが出来ていないとも言いますが・・・)犬は本来地面に爪を食い込ませて走るので、爪で傷だらけになるのはしょうがない事。
上の写真はツキがまだ家に来て間もない頃のひっかき傷です。まだ家にも家族にも慣れない時期で、夜中にがりがりと大きな音を立てていたので飛び起きて行ってみるとこのありさま・・・ただ時間の経過とともに傷も馴染んできて今となってはいい思い出、あまり気にならなくなりました。これがもしシート系合板フローリングだったらどうでしょうか。表面のシートが剥がれ、下地の合板が剥き出しになり目も当てられない状態になるでしょう。その点無垢材はどこまで削っても木なので、やすり掛けや水とアイロンを使う方法などで簡単に修繕ができます。気にならなければそのままでもOK。時間が解決してくれるでしょう。
次は犬の健康面から考えてみます。現在、日本国内で飼われている室内犬の約8割が、実は腰に何らかのトラブルを抱えているといわれています。若いうちは、室内を走り回って何の問題もなかった犬も、歳をとるとだんだん肉球が乾燥しやすくなるのだとか。そうすると、これまで平気だった床材でも、滑ったり転んだり。足への負担も大きく、これが腰を痛める原因になるそうです。ベルズではリノベの際、よく床材に杉、桧、松といった針葉樹をおススメしています。針葉樹は空気を多く含んでいるのでとても暖かく柔らかい床材で、これは犬にとってもおススメ。先ほどのお話のように傷がつきやすいという事がありますが、床に傷がつくということは、少なからず爪が食い込んで踏ん張っている事になります。これが表面がツルツルのシート系フローリングだったり、無垢材でもチークやウォールナットのような堅い広葉樹の床材は傷がつきにくい代わりによく滑ります。ただ最近では無垢フローリングの木の手触りや調湿効果を妨げることがなく滑り止め効果を発揮する自然素材の滑り止めオイルなども出回っているようなので試してみてもいいですね。
さて「傷」や「滑り」以外にも「臭い」や「汚れ」などの問題があります。我が家の場合、ツキやロクが粗相してしまった時はすぐにふき取り、 コロナ対策で購入した弱酸性次亜塩素散水の強力除菌・消臭スプレー で床を掃除しています。これによって今のところ臭いが気になる事はありません。ただ気づくのが遅くて長時間放置してしまった場合は跡が残ってしまう可能性があります。ただシート系フローリングやクッションフロアなどのように剥がれたりはしません。 消臭スプレー で 臭いはとれますし「傷」同様、時間の経過とともにシミや汚れも馴染んできます。柱に子供の背丈を残して懐かしむように、ペットが作ったシミや傷も家族の思い出として残っていくのも無垢フローリングの良さではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。上の写真はロクのお昼寝ショットです。朝夕の散歩以外は一日中寝ている事がほとんどのライフスタイル。もしかしたら床に触れる面積と時間が人間より圧倒的に多い犬の方が、無垢フローリングの程よい心地よさを感じているのかもしれませんね。