外装の色選びで失敗しない方法とは

お家の外装リフォームを考えておられるあなたへ。
そろそろ外壁や屋根のリフォーム時期がやってきたのだと思います。
お家を建てて20~30年。
見慣れた外観に安心する部分もあると思いますが、外装リフォームを行うならちょっと違った色でもいいんじゃないかと思われることもあるでしょう。
でも、いざ色を選ぼうとしたら、上手く選べないもの。
そして外装は間違って選んでしまうと、「やりなおし」と言って簡単には塗り替えられません。
今回は、外装の色選びでお悩みのあなたへ、リフォームのベルズが失敗しない方法をお届けします。
1: 外壁塗装の基礎知識
それでは外壁塗装の基礎知識からお話していきます。
(1)景観のルール
市区町村によっては、独自に景観に関する条例やルールを決めているところがあります。
また、地域によっては、周辺のイメージを守るために独自のルールを決めているところもあると聞きます。
せっかく苦労して色を選んでも使えないなら困ります。
最初にルールがあるのかどうか。
ルールがあるならどういうことかを確認しておきましょう。
(2)色は面積によって見え方が変わる
ホームセンターなどでも手軽に外壁の色見本を手にすることができます。
しかし、色見本はご存じの通り「小さな」部分に塗られているだけですから、お家全体に塗ったときのイメージがわきません。
仮に色見本の小さいところで「コレがいい!」と選んでも、お家全体に塗ると思っていた印象と違っているということもあります。
そこで知っておいていただきたいのは、色のイメージは塗られている面積によって感じ方が変化するということです。
ですから、お家の外壁に塗る色をイメージするときには、小さな色見本ではなく、最低でもA4用紙一枚分に同じ色が塗られていると、お家に塗ったときのイメージに近くなります。
ただし、理想を言いますと「1m×1m」くらいの方がよくわかります。
(3)明るさによっても変化する
色は光のあたり方や明るさによっても見え方が違ってきます。
外壁の色の場合ですと、太陽の下で見ることが多いですから、色見本などから検討する場合でも太陽光の下で見た方がいいですね。
また、あえて、曇りの日や雨の日にも野外で見ると、どんな風に感じるのかがわかります。
(4)色は経年劣化します
塗ったときのまま維持できればいいのですが、紫外線や雨や風の影響で少しずつ劣化していきます。
ですから、塗りたての色だけではなく、経年劣化したときにどのような色へと変化するのかを理解しておきましょう。
こういうことはリフォーム業者が経験から知っていますので、ぜひ聞いてもらいたいところです。
例えば、青がキレイだったから使うと、経年劣化することで「ただの古びた家」に見えることもあります。
こまめに、それこそ10年単位で塗り替えるなら別ですが、15年以上経過するとどうしても「古いよね」という印象を持つようになります。
(5)ツヤ
女性のメイクにもありますが「ツヤ」というのは、見た印象を大きく変えます。
同じ色でも「ツヤあり」と「ツヤなし」では、見た人の受ける印象が変わってきます。
どちらが正解ということはありませんが、同じ色でもツヤによって変化することは理解しておきたいところです。
(6)色は2色までで考える
あまりいないとは思いますが、外壁、屋根、戸袋、全てをバラバラの色にするのは危険です。
かなりのセンスがあり、アーティスト的なお住まいを目指すなら別ですが、安心できる色の数は最大2色までと覚えておきましょう。
この場合の2色とは、全く同じ色が2つということではなく、同系列の色という意味です。
ということは、ここで色選びのヒントが出てきました。
屋根か戸袋、どちらかを基準に考えると、色選びがスムーズに進むということです。
2: 外壁塗装の色選びで失敗しないポイント
基礎的なことがわかったところで、次に失敗しないポイントをお伝えしておきます。
(1)実物を見る
一番簡単にイメージできる方法は、よく晴れた明るい時間に、お近くの住宅地をぐるっと散歩してまわってみてください。
このとき、あなたが色見本で「いいな」と思ったカラーに近いお家を探し、遠くから見た印象を覚えておきましょう。
実際に住宅という大きさで見てみると、かなり具体的にイメージができますから失敗することが少なくなります。
(2)流行を追わない
気持ちはわかりますが、流行の色を追うと後々後悔することもあります。
例えば、白や黒を沢山使った外壁の家は、パッと見たとき景色に映えます。
だからでしょうか、建築雑誌に取り上げられていることが多いです。
しかし白や黒の外壁は、どうしても汚れが目立ちやすいんです。
地中海にある真っ白い小さな家は確かに美しくかわいいものですが、地中海沿岸と日本とでは気候が違います。
日本には梅雨があり、猛暑で紫外線が降り注ぎ、台風で雨と風の攻撃を受けます。
地域によっては雪が降り積もるところもあるでしょう。
このように気候から受ける影響があるため、白や黒は汚れが目立ちやすく、短い期間に塗りなおしたり、汚れを落としたりするためのメンテナンスが必要になります。
(3)繰り返しますが、調和が大切です
基礎知識でもお話しましたが、ご近所との調和は大切です。
自分の家だけが目立つのはうれしいかもしれませんが、まわりと調和していないお家はどこか落ち着きや安心感が伝わってこないもの。
また、場合によっては外壁塗装が終わってからご近所からクレームが持ち込まれることも考えられます。(全部塗らないとご近所はわかりませんから。)
(4)光を味方にしよう
これも基礎知識でお話しました。
必ず大きな面積と太陽光の下で見ることを忘れてはいけません。
また、外装工事の契約をする業者さんが決まっているなら、試し塗りを頼んでみるのもおすすめです。
どの業者さんでもやってくれるわけではありませんが、目立ちにくい外壁の一部に希望する色を塗ってもらい、
- 晴れているお昼間
- 曇り空のお昼間
- 雨の日のお昼間
それぞれ見ていくと、これからお家全体に塗装しようとしている色が合っているのかどうかがわかります。
3: 外装の色から受ける印象とは
それでは最後に、色から人が受ける印象を紹介します。
どういった色なら調和するのか。
どういった色なら、あなたらしさを表現できるのか。
または、どういう風に見てもらいたいのかを考える参考にしてください。
・ベージュ
無難な色です。
落ち着いた印象がありますから、どんな地域にも調和しやすいですね。
汚れもわかりにくいので人気色です。
・グレー
ベージュと並んで人気のある色です。
ベージュよりもシュッとした印象です。
・ブラウン
温かい雰囲気がほしいならブラウンです。
大人の雰囲気があります。
・黒
デザイナーズ系のお家に多いことからもわかるとおり、スタイリッシュという言葉が適切です。
・白
黒に対する色としては白。
見た目に清潔感がありますし、お庭の緑も映えます。
また、女性に人気の「かわいい」感じにもなります。
・2色
ベージュ+ブラウンという2色使いもあります。
モノトーンでデザイナーズ風にするのもありです。(ただし汚れにはご注意ください。)
他にも塗料の色としては、赤・青・ピンク・オレンジなどなど、カラフルなものがあります。
ただ、こういったカラフルな色は、お家で料理教室やセラピーなどをするなら目立つので良いと思いますが、普通に生活する分にはあまり選ばれることをおすすめしません。
どうしても「飽きてしまう」ということもありますし、とにかくご近所から浮きますから。
お家は安心してくつろげる空間であることが一番です。
ということは、落ち着いた色を選ぶのがベストということです。
4: まとめ
外装(外壁)の色選びは楽しい反面、難しいものです。
その理由はお話しましたように、色見本で見ている「大きさ」「明るさ」の違いからきています
ぜひ今回お話しました方法やリフォーム業者の事例・経験を活用して、あなたがこれから20年30年経っても自慢できる色にしてください。
どうしても決まらないという場合には、ベルズへご相談いただけますと豊富な知識と経験から、あなたに合わせたアドバイスができると思います。