家の外壁と屋根のリフォームポイントはコレ!

愛着のある住まい。
でも、新築の頃と比べると、家の外観が古くなってきた。
住宅の見た目の印象は、屋根と外壁で決まります。
でも、どんな方法を選べばよいのか。どんな材料がぴったりなのか。
よくわからないことが多すぎると思います。
そこで今回は、神奈川のリフォーム専門店「ベルズ」が、家の外壁と屋根のリフォームポイントについてわかりやすくご紹介していきます。
目次
1: 屋根の工事ポイントとは
お家でもっとも過酷な部分。それは屋根です。
雨風を常に受け、太陽からの激しい紫外線や熱を受け続けています。
このような状況にある屋根は、少しずつ古くなると「雨漏り」の原因になることもあります。
また、雨漏りだけではなく、少し離れたところから見ると(ここがポイントです。近いと見えません。)家の美しさが損なわれている場合もあります。
そこで屋根の工事ポイントとして、次の3つの方法を知っていただきたいのです。
(1)塗り替え(ぬりかえ)
塗装された屋根の場合、古くなってきたら一度洗浄し、汚れをキレイに落としてから塗り替えることができます。
この場合の塗り替えるとは、下塗り、上塗りを行うことで防水性などをアップし、当然ですが見た目の美しさをグレードアップします。
(2)重ね葺き(かさねぶき)
元からある古くなった屋根の上に、新しい屋根を重ねて取り付ける(葺く)方法です。
従来の古い屋根の上に防水シートを敷き、その上から新しい屋根を重ねます。
こうすることで雨漏りを防ぎ、新しい屋根が紫外線や熱から大切なお家を守ってくれるようになります。
(3)葺き替え(ふきかえ)
古い屋根の下からやりなおす方法です。
古い屋根に使われている材料や下地を一度解体し、新しい屋根用に下地から葺き替えていきます。
激しい雨漏りや、屋根材がズレているくらい老朽化している場合には、この方法がおすすめです。
2: 屋根材はデザインと耐久性で選びましょう
戸建ての屋根というと、従来は「瓦」が主流でした。
しかし昨今は瓦ではない屋根材も登場しています。
(1)粘土瓦
従来からある瓦です。
粘土を高温で焼いて作った屋根材です。
重量がありますので、お家の構造が重さに耐えられるかどうかを確認してから選んでもらいたい屋根材です。
また、瓦は乗っているだけですので、大きな地震や揺れが近くで起こるとズレてしまうことがあります。
ズレると瓦が落下することもあり危険ですので、粘土瓦を選ばれた場合には、強い揺れを感じたときには専門家にチェックしてもらってください。
粘土瓦は、何らかの原因で割れない限り、20年~30年の耐久性があると言われています。
和風なお家で、瓦の重さに耐えられる構造ならおすすめです。
(2)化粧スレート
最近見かけることの多い洋風のかわいいお家。
平らな形をした屋根材で、カラーバリエーションも豊富です。
経年劣化の影響で、屋根の色も落ちていきますが、最近の塗料はもちが良くなり、品質の良いものを選ぶと10年くらいは古さを感じさせません。
重さも軽いので、お家の構造への影響も少なく、ほとんどのお家で選べる屋根材です。
(3)金属系
シンプルでモダンなお家で見かける屋根材です。
薄い鋼板に塗装した屋根材なので、軽いのも特徴です。
塗装がめくれ、サビが発生すると耐久性が下がります。
そのためサビが起こるまえに、こまめなメンテナンスを行う必要があります。
おおむね3~5年くらいを目安にチェックし、必要であれば塗り替えるのが理想です。
3: 外壁の工事ポイントとは
屋根の次に過酷な状況にあるのが外壁です。
雨風、激しい気温の差、紫外線など、考えるとかなり過酷な状態の中、私たちを24時間365日守ってくれているんです。
このような状況にある外壁は古くなってくると、ひび割れした間から雨漏りすることがあります。
また、ひび割れた外壁は、見た目にも美しくありません。
そして、紫外線を浴び続けているため、外壁の色もくすんできます。
そこで外壁の工事ポイントとして、次の3つの方法を知っていただきたいのです。
(1)塗り替え
よく見かける方法です。
費用的にも安く済みますし、見た目も変わります。
塗り替えは、外壁を塗る前に点検を行い、ひび割れなどがあれば補修します。
その後、高圧洗浄で外壁の汚れを落とし、下塗り、上塗りを行います。
多くの場合、外壁の塗り替えと屋根の塗り替えをセットで行われる方が多いです。
(2)重ね張り
従来の外壁材を使った方法です。
まず従来の外壁材をチェックします。ひび割れなど雨漏りの原因になりそうな部分はきちんと補修します。
補修した後、従来の外壁材の表面に下地を打ち付けます。
打ち付けた下地の上に、新しい外壁材を取り付けます。
この方法ですと、全く新しい外壁材を取り付けていますので、見た目は完璧に新築です。
しかし注意してもらいたいポイントは、従来の外壁に新しい下地と外壁材が留まっているため、従来の外壁に激しい劣化があれば留められないことになります。
重ね張りを選ぶ場合は、かならず住宅の専門家に外壁の状態などをチェックしてもらいましょう。
(3)張り替え
既存の外壁を剥がした上で、新しい下地と外壁材を留める方法です。
この方法は、住宅が一度「骨組みだけ」になりますので、住みながら外壁工事を行いたい場合は難しいです。
今は住んでいない老朽化した住宅の外壁を直す場合におすすめです。
どうしてもこの方法しか選べないくらい、既存の外壁が劣化している場合は工事費用以外に、一時的に住むための家賃なども費用に入れておくことが大切です。
4: 外壁材はメンテナンスを考えて選んでください
外壁材を選ぶ場合、見た目や色も大切ですがメンテナンスについても考えておいていただきたいです。
というのも、外壁材の値段は安くても、短いサイクルでメンテナンスしないといけないのなら、10年、20年サイクルで考えたとき、結果的に費用が高くなっていることもあります。
(1)モルタル+吹き付け
外壁の下地にモルタルを使用し、その上から仕上げ材を吹き付ける方法です。
仕上げ材の塗り方によって表情が変わりますので、あなたのイメージに近い外壁が出来上がります。
この方法で知っておいていただきたいことは、経年変化の中で細かなひび割れができやすいということです。
そのまま補修せずに放っておくと、そこから雨が浸入し、住宅の構造材を腐らせてしまうこともあります。
おおむね5~10年で塗り替え。15~20年くらいで全面を補修するのが目安です。
(2)サイディング
外壁に張る板状の材料です。
デザインや色が豊富なので、住宅の雰囲気を思いのままに変えることができます。
サイディングは板状のものを外壁としてつないでいきます。つなぎ目にはゴム状の「シーリング」と呼ばれるパテのようなもので埋めていきますが、劣化するとそこから細かいひび割れや隙間が出来てしまいます。
その結果、強い雨が降った場合など、雨水が浸入することもあります。
一般的には3~5年くらいでシーリングのチェックをしておくと安心です。
(3)タイル
耐久性が高く、見た目にも高級感があります。
タイルの良いところは色落ちや変色しないこと。
最近では簡単に汚れが落とせるものも登場しています。
タイルで気をつけておかないといけないことは、目地部分の割れ、剥がれ。
2~3年ごとに割れや剥がれがないかチェックすると安心です。
5: 外回りと合わせてチェックしておきたい耐震性
屋根と外壁のリフォームを考えられている場合、一緒に耐震性についてもチェックしておかれることをおすすめします。
住宅の構造そのものが支えられないのなら、屋根や外壁をリフォームしても安心して暮らし続けることはできません。
どちらにしても屋根や外壁の現状をチェックすることから始まりますので、耐震性能の診断を行い、必要であれば劣化した基礎部分を補強しておくのが良いでしょう。
屋根と外壁のリフォームを行った後で、耐震に関係する補強をするとなると、もう一度外壁を取り外す必要が出てくることもあります。
同じような工事はまとめる方が、結果的に費用も下がります。
6: まとめ
お家の見た目と快適性は、屋根や外壁の状態で決まります。
暑さ寒さ、太陽の強い光や激しい雨風。
こういった厳しい状態から私たちを守ってくれている屋根と外壁も、放っておくと劣化していきます。
新築から20年以上経過して補修も修繕もやっていないなら、一度お近くのリフォーム専門店に相談してみましょう。
大きなトラブルが出てくる前に、住みやすくて見た目も綺麗なお家にしてあげてください。
もし、相談されるところが思いつかない場合、お問い合わせからメールを頂けますと丁寧にお話をお聞きし、最適なアドバイスをさせていただきます。