サンルームを部屋にするときのポイントとは

お庭のスペースやベランダのスペースをサンルームにしておしゃれなお部屋にしてみたい。
そんな憧れをお持ちの方も多いでしょう。
サンルームはお家全体から受ける雰囲気を変えてくれますし、これまでの暮らし方にも変化を与えてくれます。
そこでサンルームを部屋にするとき、失敗しないためのポイントをお伝えしていきたいと思います。
1: サンルームに必要なのは「どう使うのか」
サンルームをお家に取り入れようと考えたとき、最初に考えてもらいたいことがあります。
それはサンルームを「どういう目的で使うのか」ということです。
サンルームは日差しを取り入れることのできるお部屋ですが、大きく分けて2つの使い方があります。
(1)居間
暮らしやすさ。居心地の良さ。リラックス感。
表現の仕方は様々ですが、リビングの延長線としてサンルームを取り入れるという目的があります。
こちらの場合、あまり簡易なサンルームを選ぶと、居心地などに影響してきますので、価格だけで決めるようなことをしてはいけません。
(2)家事
居間とは違い、家事の場所としてサンルームを取り入れるという目的があります。
洗濯物を干す場所として。
布団やシーツを干す場所として。
お子さんの野球用品を収納する場所として。
家族で楽しむアウトドア用品を収納する場所として。
こちらの目的の場合、居心地よりも効率を重視することが大切になってきます。
また、あまり長い時間サンルームに居ることもありませんので、高価すぎるものは必要なくなります。
2: 目的に合った広さと配置
2つの目的についてお伝えしました。
それぞれの目的が決まると、サンルームの広さや配置を決めることができます。
よくある間違いですが、先にサンルームの広さや配置を決めて作っては見たけれど、使い始めると勝手が悪くて収納庫になってしまっている、そんなこともあります。
これではせっかくのサンルームも大変もったいない。
ですから、目的を決めてから、必要な広さと使い勝手の良い配置を検討してください。
居間として使うのなら、リビングとのつながりが大事です。
そして、居間の役割をはたすサンルームに置こうとしている
- テーブル
- イス
- 観葉植物
- スタンド
- 家具
などのスペースも考慮し、あなたが最も楽しめるレイアウトを実現するために必要な広さを考えてみましょう。
家事の場所として使うのなら、必要な広さと目的にあった場所を考慮します。
例えば、洗濯物を干す場所として使うなら、
- 洗濯機から近い
- 干したものを取り込む部屋に近い
普段の家事における使い勝手を考えましょう。
洗濯機から遠い場所に、洗濯物を干すためのサンルームがあると、結局は面倒になり使わなくなってしまいます。
3: 室内と屋外とのバランス
サンルームは室内と屋外をつなぐ空間となります。
ですから、目的にあわせて次の2つのポイントを考えてみてください。
(1)室内からの動線
居間として使う場合でも、家事の場所として使う場合でも、室内からサンルームへ続く動線を考えておきましょう。
どれくらいの間口の広さがあれば移動しやすいのか。
サンルームの屋根までの高さなども室内からのつながりに影響します。
動線を考えることで、本当に使いやすい場所へサンルームを配置することができますし、室内とサンルームが行き来しやすいと「使われない物置」という残念な結果になることもありません。
(2)屋外からの動線
屋外からサンルームへ出入りすることがあります。
その場合、どこから出入りするのかを検討しておきましょう。
何も考えずに作ると、屋外からの出入り口がお隣のリビングとはち合わせして、なんだか視線が気になって使わないということもあります。
また、お子さんがお友達を連れてこられたとき、屋外からサンルームへ入ってこられることもありますが、そういった場合も考えて安全に出入りできる動線を考えておきましょう。
サンルームを設置するとき、室内からの動線は気になるので皆さん検討されますが、意外に屋外からの動線は検討されることが少ないものです。
しかし、どちらからも出入りしやすくなっているサンルームこそ、いつまでも楽しく使い勝手の良いスペースになります。
4: サンルームのメリット
それでは憧れのサンルームのメリットを見ておきましょう。
(1)洗濯物が雨でも濡れない
雨が続く季節には、特にありがたいメリットです。
また、外出するとき、突然の雨を心配することもありません。
最近多い夏場のゲリラ豪雨があっても安心です。
太陽光に当たりながらも雨に濡れずに洗濯物が乾く。
最高ですね。
(2)花粉症も大丈夫
最近は春先だけではなく、一年中花粉症に苦しんでおられる方もいらっしゃるようです。
サンルームがあると、花粉を気にせず洗濯物を干すことができます。
また、花粉以外にもアレルギーが出てしまう季節だけ、サンルームで洗濯物を干すということもできるので、辛い症状に悩まされることが減っていきます。
(3)PM2.5
アレルギーの原因である「PM2.5」。
目に見えて飛来するのがわかるならまだしも、目で確認することは難しいです。
そこで予めPM2.5を注意してサンルームに洗濯物を干すこともできます。
洗濯物は毎日のことですから、いつでも安心して干せるスペースは大切です。
(4)光を楽しむ
サンルームは自然の光をいっぱい取り入れることができます。
また、満月の夜なら、月の光を楽しむこともできます。
太陽の光、月の光、どちらの光でも読書やお茶を楽しみながら過ごすことができます。
(5)流星も楽しめる
サンルームの配置によりますが、流星群をお家の中から観測することもできます。
野外で流星を待っているのは寒かったり、虫に悩まされたりすることもありますがサンルームからなら大丈夫。
ソファに座って空を眺めることも可能です。
(6)遊び場
お子さんの遊び場として。
家族同然の猫ちゃんやワンちゃんの遊び場として。
少しくらい汚れても、屋外とつながっていますのでお掃除も簡単です。
寒い冬にサンルームで猫ちゃんが日向ぼっこして寝ている光景は最高です。
5: サンルームのデメリット
メリットがあればデメリットがあります。
デメリットも楽しめると、サンルームを最大限楽しめることでしょう。
(1)温度
サンルームは光を取り込みます。
ということは、夏は暑くて冬は寒い。
そんなことが起こります。
そこで暑さ対策としては、断熱ガラスや紫外線対策されたガラスを使うことで解消できるでしょう。
シェードやカーテンを1枚つけることで暑さ対策することもできます。
寒さには、内側に断熱シートを取り入れるなどすると対策できます。
あなたのお家の環境によって必要なものが変わってきますので、リフォームの専門家に相談してみてください。
(2)お掃除
サンルームはガラスですので、どうしても汚れやすいものです。
雨のシミや木の枝が屋根に溜まるなど、自然現象からお掃除が必要となります。
窓や囲いは自分でも掃除できますが屋根の部分は危ないので、業者さんにお掃除をお願いしてください。
(3)税金
サンルームはお部屋です。
ということは、お部屋が増えたことになりますので「増築」と同じ扱いになります。
増築するとお家に掛かっている「固定資産税」が変わります。
(4)新築のお家は注意
新築戸建ての場合、お家に保証期間があると思います。
もし保証期間内にサンルームを設置されるのなら、保証が効くのかどうかを確認しておきましょう。
サンルームはお家のどこかに必ず穴をあけて工事することになります。
場合によってはこの工事が原因で保証がなくなることもあります。
必ずサンルームの工事を着工する前に確認しておきましょう。
6: まとめ
サンルームは多くの女性の方にとって憧れのスペースだと思います。
明るく開放的なスペースは、そこに居るだけで「ステキな暮らし」を実感することができるでしょう。
また、実用的な機能部分でも、今回お話しましたようなメリットがありますので、サンルームは賢く暮らす女性の方にうってつけのリフォームです。
まずは目的を決めて、一つひとつリフォームの専門家と相談しながらサンルームの設置を決めていってください。