ダイニングリフォームの費用を抑えるポイントと業者の選び方

ダイニングをリフォームすると、暮らしで感じる豊かさが変わります。
それは、食事という暮らしの中でも重要な場所を、家族みんなが共有しているからなのだと私は感じています。
ですから、ライフスタイルや丁寧な暮らしを尊重される方に、ダイニングリフォームを検討される方が多いのも頷ける話。
今回は、今までよりもさらに快適な暮らし、人生を歩みたいと考えておられる方へ、ダイニングリフォームを行う場合のポイント。
そして、ダイニングリフォームを依頼する業者の選び方について紹介していきます。
目次
1: ダイニングリフォームとは
はじめに。
ダイニングリフォームとは何かをご説明します。
どうしてこのようなお話をするのかと言いますと、ダイニングリフォームと台所のリフォームを同じだと思われている方がいらっしゃるからです。
大変よく似ていますし、多くの家の間取りでは近い場所にあります。だから同じように感じてしまうのだろうと思います。
また、ダイニングリフォームに似たものには、リビングリフォームというものもあります。こちらは家族が集まってくつろぐ場所のリフォームになります。
でも、ここでは、
- 台所のリフォーム=キッチンリフォーム
- 家族が集まるくつろぎ空間のリフォーム=リビングリフォーム
この2つとダイニングリフォームは別のものと考えていただきたいのです。
ダイニングリフォームとは、主に家族が集まって食事をする場所の壁や床を交換するリフォームということです。
2: ダイニングリフォームのメリット
暮らしの中で重要な食事をするところ。
ダイニングリフォームのメリットを見ていきましょう。
(1)床がきれいになる
床は毎日人が歩くところです。
どんなに手入れをしていても、必ず汚れてきます。
また、食事をする場所ですので、不注意から調味料が床へ飛んだり、小さなお子さんが食べ物を床に落としたりしてしまうということもあります。
このようなことから、床は一番に色あせて見えてしまいます。
そんな状態でダイニングリフォームを行い床材を張り替えると、見た目にも美しくなることは間違いありません。
また、床材によってはクッション性能がアップして、歩くのが楽になることもあります。
防音性能がアップした床材なら、小さなお子さんが走ったときにも、気になることが減るでしょう。
(2)壁もきれいになる
部屋は壁紙ひとつで雰囲気が変わります。
色や柄によって私たちが受ける印象も変化しますので、ダイニングリフォームで壁を変えると、暮らしの中での意識も変化していくことでしょう。
また、最近の壁材には、消臭機能、汚れ防止機能の高い材料がありますので、意外に気になるお部屋の臭い対策にも効果を発揮します。
(3)キッチン、リビングを一つにすると開放的になれます
ダイニングリフォームには、LDK化してしまうという方法もあります。
3つの部屋がひとつになることで、単純にスペースが広くなりますので、視覚的にも開放的な印象を受けます。
小さなお子さんや、小学校くらいのお子さんがいらっしゃるご家庭ですと、壁を取り除きLDK化することで、キッチンで食事の準備をしながら、ダイニングに居るお子さんをいつも気にかけることができます。
3: ダイニングリフォームで気になる壁と床
ダイニングリフォームで気になる壁と床の材料についてお話します。
(1)壁材について
壁材=壁紙には、大きく分けると、量産品と呼ばれるものと、一般品と呼ばれるもの(1000クラス)の2つがあります。
この2つの大きな違いは、名前からも想像できるように価格です。
他にもそれぞれに特徴があります。
量産品と一般品を比較すると、
- 色や柄は一般品の方が豊富
- 量産品には、汚れ防止、消臭などの機能性がない
- 壁紙の厚さが違う(量産品の方が厚め)
- 必要とされる施工技術が違う(一般品は難易度が高いものが多い)
では、一般品の方が断然良いのかというと、実は品質面はあまり変わりません。
量産品でも、JIS合格規格品であったり、シックハウス対策がなされていたりしますので安心です。
量産品にするか一般品にするか。一番のポイントは価格と色柄ではないでしょうか。
リフォーム専門業者なら、必ず壁紙の見本帳を持っていますので、ペラペラページをめくりながら探してみてください。
(2)床材について
昨今のダイニングで使われる床材には、
- フローリング
- クッションフロア
- カーペット
こういったものが多いです。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、あなたの暮らしにあったものを選んでください。
[1]フローリング
フローリングを無垢材でリフォームすると、それなりに費用がかかります。しかし一般的なフローリングですと価格が抑えられる上、無垢材にありがちな「反り」などは起こりにくくなります。
また、水やキズにも強いので、無垢材のように定期的なメンテナンスの回数が少なくなります。
ただ、デメリットもあります。
それは、足への感触が硬いこと。そして経年変化を楽しむことはできません。
[2]クッションフロア
一番のメリットは価格が安いということです。水や汚れに強いですし、色柄も豊富に選べます。
デメリットは、フローリングと比較すると見劣りすること。
重いものを置くと、跡が残ることでしょうか。
[3]カーペット
足への感触は気持ちいいです。また色柄も豊富なので選ぶのも楽しくなります。
デメリットは、ご想像の通り、掃除が大変。
どうしてもホコリがたまりやすく、ダニの発生もゼロにはなりません。
また、車いすなどをご使用になるご家族がいらっしゃる場合には、スムーズに移動しにくいというデメリットもあります。
4: ダイニングリフォームのポイント
ダイニングをリフォームするときには壁や床と同時に、使いやすい動線を考えておきましょう。
今のままで使いやすいのなら問題ありませんが、
- 料理が運びづらい
- 一人だけ座りにくい
- 棚や引き出しを開けるときには、何かを退かせないといけない
こんなちょっとした悩みがあるのなら、リフォームを検討されるときには一緒に考えてみましょう。
大きな工事ではなく、小さな工事で解決できるかもしれません。
リフォーム経験が豊富な専門家ならではの解決策があるはずです。
遠慮せずに小さな悩みも相談し、可能なら一緒に解決しておきましょう。
ダイニングのリフォームって、頻繁にやりませんからね。
5: ダイニングリフォームを依頼する業者の選び方
ダイニングだけに限らず、リフォームを依頼する業者の選び方で悩まれることは多いと聞きます。
次から順番に業者の選び方をお伝えします。
(1)3件くらいの業者をリストアップ
最初は良いか悪いかわかりません。
これまでの実績やお住まいから近いとか、そういう視点から3件くらいリストアップしましょう。
タウンページやフリーペーパー、ホームページなどを見ていくとリストアップしやすくなります。
(2)同じ相談をそれぞれにする
リストアップした業者へ、全く同じ相談をしてください。
そうしないと後で判断できません。
相談することをノートにまとめておいて、コピーして渡して話すと、常に同じ相談ができます。
(3)見積もりを検討
同じ相談をしていますので、それぞれの業者が出してきた見積もりも判断しやすいです。
- 費用
- 工事内容
- 工事体制
- 保証
比較してください。
(4)わからないことは質問OK
専門的なことでわからないことは質問してください。
きちんと答えてくれるかどうかでも、業者の体質が判断できます。
あなたが納得いくまで検討してもらってかまいません。
急かされても気にする必要はありません。
(5)業者を決定して依頼
書面で契約しておくことが大切です。
口約束ではいけません。ちょっとのことでも書面に記載してもらうと安心できます。
6: まとめ
ダイニングのリフォームは、暮らしを変えてくれます。
明るい食事の空間。
また食事だけではなく、家族が集まる空間としてもダイニングをいつも居心地よくしておきたいものです。
ライフイベントで変化があった。
そろそろ古くなってきた。
そんなときは、ダイニングのリフォームタイミングかもしれません。