外壁リフォームの種類と屋根リフォームの種類の豆知識

築年数が10年、20年を経過すると、どれだけ高性能であった外壁や屋根も劣化してきます。
24時間365日、直射日光による紫外線や雨や風という自然の力を受け続けているのですから、こうなるのも仕方ありませんよね?
だからと言って、劣化したまま放っておくと小さなほころびから雨水が入ってきてしまい、お家そのものを腐らせる原因にもなりかねません。
そこで今回は、大切なお家をいつまでも健康な状態に維持するため、また、お家の雰囲気を変化させるための方法として、外壁と屋根のリフォームについての豆知識をご紹介したいと思います。
1: 外壁リフォームと屋根リフォームの関係
外壁のリフォームと屋根のリフォームには関係があります。
もっとも影響のある部分として言いますと「足場の費用」です。
外壁のリフォームは、1階から屋根の下部分まで塗装や張り替えを行います。
人が背伸びして届くところは限られていますから、外壁リフォームを行う場合には必ず「足場」を設置することになります。
次に屋根のリフォームは、家の上の部分に昇らないとできませんので、こちらでも「足場」が必ず必要になります。
足場は組立、使用、解体という部分で費用が発生しますので、外壁リフォームと屋根リフォームを別々に行うと、単純計算で費用も2倍必要になります。
ということは、外壁リフォームと屋根リフォームは同時に行った方が「足場」の費用が安く済む可能性が高くなります。
もうひとつ、外壁リフォームと屋根リフォームに関係することがあります。
それはどちらも同じくらいの期間で劣化してくるということです。
さらに、盲点なのですが、外壁リフォームと屋根リフォームを行うときには一緒に「雨樋(あまどい)」も取り替えて、雨水が貯まって溢れないようにしておきたいところです。
また、機能的な部分ではないのですが、外壁リフォームと屋根リフォームには、見た目の印象を大きく変える力があります。
ですから、外壁と屋根の色や材質のバランスを考え、同時にやっておくのが大変おすすめなのです。
2: 外壁リフォームの種類とは
外壁のリフォームには次のような種類があります。
(1)モルタル
セメントと砂を水で練ったものをモルタルと呼びます。
モルタルは安価でありながら、
- 耐火性
- 耐水性
- 耐候性
が高いのが特徴です。
耐用年数が20年~25年と言われており、選びやすい種類となっています。
ただしモルタルは、ひび割れが起こりやすく、汚れがつきやすいところもあるため、丁寧な工事が必要とされています。
もし亀裂が入った場合には、こまめな修理や部分的な塗り替えが必要となってきます。
(2)タイル
モルタルと同じように
- 耐火性
- 耐水性
- 耐候性
に優れています。
タイルには豊富な種類やデザイン、色が存在しますので選ぶのも楽しくなります。
一般的にタイルは、目地の汚れがひどくなったときやタイルそのものが割れた場合に修復する必要があります。
このようなことが起こらない間は、原則として取り替えは必要ありませんし、前もって修復する必要もありません。
(3)サイディング
既存の外壁を取り外して下地を修復し、その上から新しい外壁を取り付けるのがサイディングです。
セメントや金属系の素材が使われていることが多く、軽量でありながら耐火性や耐水性に優れています。
軽量であることが幸いし、家の構造に負担をかけることが少ないものうれしい素材だと言えるでしょう。
(4)吹き付け
全体的に外壁を塗装する場合や、部分的に修繕するときに行います。
外壁そのものを交換するのはちょっと。。。
という場合なら、10年サイクルで外壁に吹き付けを行っておきましょう。
3: 屋根リフォームの種類とは
続いて屋根の種類を見ていきましょう。
(1)瓦
従来の日本建築に使われていたのが「瓦」です。
粘土で出来た瓦は
- 耐火性
- 耐水性
- 断熱性
- 耐久性
にすぐれ、住宅を守るという役割に適しています。
瓦は、ひび割れなどが出ないかぎり、取り替えなどは必要ありませんので、長く使えるのが良いところです。
ただし、瓦は「重さ」がありますので、家の構造的に無理な場合もあります。
(2)スレート瓦
セメントスレートが持つ
- 耐火性
- 防湿性
に優れている屋根の材料です。
粘土で出来た瓦とは違い、10年~20年でメンテナンスが必要になります。
(3)ガルバリウム鋼板
こちらは、一言で表現すると「アルミ亜鉛合金」をメッキした鋼板です。
- 耐熱性
- 熱反射性
- 加工性
というアルミが持つ特徴と、
- 耐食性
という亜鉛が持つ特徴を上手に組み合わせたものです。
外壁に使われることがあり、万能選手というイメージの種類になります。
4: 外観リフォームの計画はしっかりやりましょう
外壁や屋根のリフォームは、機能性の向上もさることながら、見た目に与える影響も大きいものです。
ですから、機能面の悩みと外観の希望をしっかり聞き出すことが大切です。
(1)機能面の悩み
これまでの悩みを書き出しましょう。
- 壁が汚れやすくて大変だった
- 台風が来ると屋根が飛ぶんじゃないかと心配だった
- 音漏れや騒音の悩みがあった
もし、外壁と屋根のリフォームで、あなたの悩みが解決できるなら、一緒に考えておくのがベストです。
(2)外観の希望
どんな風に住宅を見られたいのかを考えましょう。
雑誌を見ながらイメージを膨らませても良いですね。
(3)予算を検討
どれくらいの予算までならOKなのかを決めましょう。
予算という決まりがないと、具体的なリフォームの方法や使用する材料を選ぶことができません。
また予算が不明確だと知らない間に予算オーバーしたリフォームを依頼してしまっていることもあります。
(4)リフォームの依頼先を検討
まずは、あなたの知り合いでリフォームした人に聞いてみましょう。
信頼できるリフォーム会社を知ることができるかもしれません。
もし、まわりにいらっしゃらない場合には、大手さんとベルズのような専門店の両方に相談し
- どのような提案が出てくるのか
- どのような見積もりが出てくるのか
- リフォーム会社の対応は丁寧か
このような部分を比較検討してみてください。
相談し見積もりを頼んだからと言って、絶対に依頼しないといけない理由はありません。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
5: まとめ
外壁と屋根は、ともに厳しい環境に置かれています。
リフォームというメンテナンスを行わずにそのまま放っておくと、家の構造に影響が出てくることがあります。
また、家の構造まで影響が出ないとしても、大きく強い台風が近づくと室内や屋根裏に雨漏りが起こることもあります。
ですから、あなたの大切なお家の健康診断も兼ねて、外壁や屋根の劣化がどの程度進んでいるのか。
まだ5年くらいは大丈夫なのか、それともすぐに工事を行った方が良いのかを、リフォームのプロに診断してもらってください。
これからも健康な住宅で快適な暮らしを送り続けたいなら、私たちの体と同じように「定期的な健康診断」を受け、必要な部分をメンテナンスしておくようにしておきましょう。