建て替えVSリフォーム 50代、60代が判断する方法

自分たち夫婦だけの暮らしに変化した方。
お子さんの独立で、ライフスタイルが変わった方。
定年後、趣味がメインの生活に変わった方。
70代のことを考えて、介護しやすい家が良いと思われている方。
「そろそろ家をなんとかしたい」
50代、60代に入ってくると、こういった理由から家の建て替えかリフォームを考え始める方が増えてきます。
でも、実際に自分の家の場合、どちらを選べば良いのかというと、よくわからないという人も多いと思います。
そこで今回は、リフォーム専門のベルズが、あなたに合った方法はどちらなのか、それぞれのメリットやデメリット、違いや判断基準をお伝えしていきたいと思います。
最後までどうぞおつきあいください。
1: 建て替えやリフォームをする理由とは
どうして建て替えやリフォームをしたいと考えるのか。
その理由は人によって様々ですが、根本的な部分は同じです。
「誰もが今よりも快適に安全に楽しく暮らせる空間を手に入れたい。」
そのために、これまで貯蓄してきた大切なお金を使って、住宅ローンを使って大がかりな工事を行うのです。
ですから、私たちリフォームのプロとしては、お客様には絶対に後悔してもらいたくありませんし、また、後悔させるようなご提案はするべきではないと考えています。
では、後悔しない、後悔させないためには、どのような部分に気をつけておけば良いのでしょうか?
まず、難しいことを知る前に、それぞれのメリットとデメリットを知っていただき、おおよその目安をご自身の中で持っていただくことが大切だと思います。
それでは、建て替えとリフォームのメリット、デメリットを見ていきましょう。
■メリット
*建て替え
- 土台から新品になります
- 40年、50年前の家ですと地震の影響が気になりますが、このような心配もクリアされます
- 土台がシロアリの被害を受けていてもなかったことになります
- これから先、住宅の寿命が長くなります
- ゼロから作りますから間取りが自由自在です
- 住宅ローンの申請が通りやすいと言われています(こればかりは申請してみないとわかりません)
*リフォーム
- 家の中の痛んでいる箇所だけ新品にできます
- 少しずつ修繕できるので予算にあわせて進められます
- ほとんどの場合、建て替えよりも費用が少ないです
- 仮住まいへ引っ越す必要がありません
- 解体工事がいらないことが多いです
- 法改正によって建坪率が変わっていても、今までと同じ広さの家をキープできます
- 工事の期間が立て替えよりも短いです
- 自治体によっては税金が軽減されることがあります
■デメリット
*建て替え
- 法改正によって都心部だと、今と同じ広さの家を立てられないことがある
- 同じ広さどころか、建て替え不可という場合もある
- 土地を借りている場合、上手に話を進めないともめることが多い
- 工事費用がリフォームと比較して高くなりがち
- 工事期間も長い
- 仮住まいを借りる必要が出てくる
- 引っ越し代もかかる
- 解体工事費用が必要
- 税金が変わって高くなることもある
*リフォーム
- 建て替えよりも間取りに自由度が少ない
- 激しく痛んでいるところは修繕費が高くつく
- 住宅の寿命が立て替えよりも短くなることがある
このようなメリット、デメリットがあります。
ポイントとしては、今お住まいの住宅が比較的健康で愛着があり、コストパフォーマンスを優先するなら「リフォーム」。
築年数も結構進んでいるので、地震やエコも気になるし、介護のことも考えて自由な間取りにしておきたいのなら「建て替え」。
このように、まずはざっくりとイメージしていただきたいと思います。
2: 建て替えとリフォームの違いについて
ざっくりとイメージしていただいたら、ここから少し理屈の部分です。
建て替えとリフォームは何が違うのか、ということです。
広告ではリフォームなのに「新築そっくりさん」というのもありますからね。
それでは見ていきましょう。
■建て替え
建て替えは、今お住まいの住宅を取り壊し、土台から全く新しい住宅を建築することを言います。
建て替えという言葉を使っていますが、新築を手に入れるのと全く同じです。
ただし「旗竿地(はたざおち)」と呼ばれる、道路から奥まったところに建っているお家の場合、すべて取り壊して建て替えしようとすると「再建築不可」という制約が出てくるところもあります。
■リフォーム
以前はリフォームを「増改築」と呼んでいました。
そうです。リフォームの基本的な考え方は、家の土台部分を残して、それ以外の部分を修繕したり、改築したり、場合によっては増築することなのです。
ですから「新築そっくりさん」というのは、土台を残して、上の部分を新築しているようなものなんですね。
また、先ほど出てきました「旗竿地」の場合、再建築不可となる場合でも土台が残っているのなら「建て替え」ではありませんので、土台から上だけをフルリフォームすることも可能です。
建て替えとリフォームの違いで大きいのは、土台を残すか作り直すかの差と言えます。
3: 建て替えとリフォームを判断する方法
ポイント1:再建築可能かどうか
これは大変重要ですので、きちんと確認してください。
特に旗竿地の方は要注意です。
ポイント2:同じ広さになるのか
建て替えの場合、同じ広さにできないこともあります。
知らずに建てると、前よりも狭くなることもあり得ます。
ポイント3:土台は大丈夫か
シロアリにやられていたり、災害にあったりした場合、土台が激しく痛んでいる可能性があります。
このような場合には、建て替えが安心できる方法になるでしょう。
ポイント4:工事期間
年齢を重ねると、工事期間が長いと辛くなってきます。
仮住まいへ引っ越しすると、生活のリズムが変わるので、小さなストレスが積み重なることもあります。
どれくらいなら大丈夫か。
もし、引っ越しなどが苦手な場合は、住みながらできるリフォームを検討するといいでしょう。
ポイント5:間取りをどうしたいのか
全く間取りを変えたいのか、今の間取りを少し変えると便利に使えるのか。
生活動線も考えながら検討してみてください。
建て替えとリフォームですが、費用に関しては一概にどちらが高くて、どちらが安いとは言えません。
リフォームの場合でも、今お住まいの住宅の健康状態が優れないのなら、土台からかなりの修繕が必要になるでしょう。
そうすると、キッチンをリフォームする感覚より高くなります。
建て替えかリフォームか、どちらが良いか判断される場合には、先ほどのポイントを検討し、次にお家の健康状態を確かめてください。
4: まとめ
建て替えとリフォームは、このように少しずつ違いがあります。
そして、その違いがメリット、デメリットにも出てきます。
あなたのこれからのライフスタイルをイメージし、より快適に暮らせる空間を手に入れるため、しっかりと検討し判断してください。
どちらが良いのか、なかなか判断が難しい場合には、ベルズまでお問い合わせいただけますとプロの視点からアドバイスをさせていただけると思います。