孫と自分のためシニアが気になる洗面所や水回りのリフォームポイント

高齢になると自分たちも気になります。
また、孫が遊びに来たときに見せる表情が気になります。
この気になるポイントは何かと言いますと「ニオイ」です。
人が生活するとニオイが発生します。
だからある意味「しかたがない」というものですが、ニオイが原因でお孫さんが「行きたくない!」となるのは避けたいもの。
そこで、シニア世代がリフォームするとき「ニオイ」の発生源になりやすい洗面所や水回りのポイントについて紹介していきます。
1: 孫の表情が気になるニオイ対策
「ニオイ」は目に見えませんが、人や生活に大きな影響を与えます。
ニオイは毎日くらいして人にはわかりにくいものですが、たまにやってくるお孫さんなどは敏感に感じてしまうこともあります。
そこで、シニア世代がリフォームするとき、考えておいてもらいたいのが「消臭」対策です。
消臭対策には、いろいろな方法があります。
- 機械的な換気をする
- 消臭効果のある建材を選ぶ
- 消臭剤を使う
それぞれにメリット、デメリットがありますので、一概にこれが一番ですとは言えません。
あなたのお家の作りや、あなたのライフスタイル。
食生活やキッチン、洗面所、水回りの場所などによってもメリットとデメリットが変わってきます。
あなたのお家にぴったりで、体や暮らしに負担の少ない方法を、リフォームの専門家を相談して選びましょう。
2: トイレと浴室は広さに注意
ニオイ対策で誰もが気になるのは、トイレと浴室。
そして、どちらも介護が必要になったとき、介護しにくい場所ナンバーワンでもあります。
当然、介護がスムーズにできないということは、本人さんも気持ちよくお風呂に入れなかったり、トイレを済ませられなかったり、介助者も掃除しにくいのでニオイの発生原因になることが考えられます。
ですから、シニア世代がリフォームを考えるときには、トイレと浴室は介助者が一緒に入れる広さにしておくのがベスト。
どちらも毎日使うところですから、安全にスムーズに使えるようにしておくことで、いつも清潔に、そしてニオイを気にすることが減るでしょう。
トイレの入り口の広さ。
トイレの中の手すりの位置。
浴室の入り口の広さ。
浴槽の深さ。
浴室の手すりの位置。
今は実感のないことかもしれませんが、10年後、20年後には必要となっているかもしれません。
でも、そのときもう一度リフォームするとなると、体力的にも費用的にも楽なことでないのはおわかりの通りです。
シニア世代がリフォームするなら、こういったポイントもしっかり押さえておいてください。
3: トイレのフタはセンサーにおまかせ
お孫さんが遊びに来て、トイレに入ったとき悲鳴が聞こえたとしたら、うっかり忘れが原因かもしれません。
つい忘れてしまうこともあるでしょう。
水の流し忘れ、電気の消し忘れ。
どちらも「つい」なのですが、お孫さんはわかってくれないかもしれません。
また、うっかり忘れが原因で、ニオイの問題が起こることも考えられます。
そこで、リフォームするとき、このような「うっかり忘れ」を防ぐために、センサーで自動的に流してくれる、電気も消してくれる機能を付けておくと安心です。
こういった部分は、先進的な機能が使えるなら、どんどんと使ってもらいたいと思います。
暮らしが楽になりますし、年齢とともに手首や腕が動きにくくなっても苦労することがありません。
トイレにはセンサー機能を導入することを考えてみてください。
4: 小さなことだけどレバーがうれしい
家具やキッチンの扉。
収納スペースやトイレのドア。
水道や照明。
年齢とともに握力が弱まってきます。
そうすると、握って捻るという動作がつらくなってきます。
ですから、今のうちに「レバー」や「スイッチプレート」を導入しておきましょう。
小さなストレスですから、見逃してしまいがちです。
でも、一日に何度も使うところだったります。
ですから、何度も行う動作を少しでも楽にしておくことが、快適な生活には必要です。
ドアや照明のスイッチなどを、レバーやプレートで簡単に使える物に交換するのもリフォームのひとつです。
5: 洗面所などの水回りコンセント術
洗面所やトイレ、浴室など、水回りはニオイの原因になりやすい場所です。
ですから、こまめに、楽に掃除できるようにしておきたい。
だから、掃除機を簡単に、楽にかけられるようにコンセントの位置を工夫しておきましょう。
一般的にコンセントは壁の下の方についています。
40代、50代のときは屈んでコンセントを使うことが億劫ではなかったと思います。
しかし、今の年齢になると、毎回中腰で屈むことは負担になります。
屈みすぎるとバランスを崩し転倒の可能性も出てきます。
こうなると、掃除をする頻度が減りますので、ニオイの原因をつくりだすことにもなりかねません。
そこで、シニア世代がリフォームするときには、コンセントの位置を工夫しておきましょう。
立ったまま使えるところにコンセントがあると大変便利です。
体も腰も、屈まなくていいので楽ちん。
リフォームするとき、一緒にコンセントの位置を変更すると、配線を隠すこともできますので、配線のゴチャゴチャ感がなくなりスッキリします。
6: まとめ
「ニオイ」対策は最初にキチンと考えてリフォームしておけば問題になる要素が減ります。
今回ご紹介しましたように、トイレのセンサーや、小さな力で動かせるレバーなどを付けておくことで、うっかりがなくなります。
また、ニオイの原因になりやすい洗面所や水を使う場所には、使いやすい位置にコンセントを備えておくだけで電気が必要な掃除道具が使いやすくなります。
人は少しでも使いにくかったり、煩わしさを感じると、上手に言い訳をして行動しません。
特に掃除というものは面倒なものですから、掃除機のコードをコンセントに差し込むため、屈まないといけないから辛いと感じただけで、やらないための良い言い訳を見つけることになります。
ぜひ今回ご紹介しました洗面所や水回りのリフォームポイントを参考にして、あなたもお孫さんも「ニオイ」を気にする必要のないお家にしてください。