シニアが知っておくべき内装リフォームのポイントを神奈川のリフォーム専門ベルズがお伝えします

シニア世代になると、暮らしに余裕が出来てきます。
あれもやりたい。
これもやりたい。
今までは仕事や子育てが中心だったためガマンしていたことが、今はもう自由に、いつでも行動に移すことができます。
だから、住み慣れたお家をリフォームして、趣味の部屋や友人を呼んで楽しむ部屋にしたい。
パートナーとゆっくりくつろげる部屋がほしい。
このように考え、リフォームを検討されるのだと思います。
でも、少しだけ待ってください。
趣味の部屋や友人と楽しむ部屋は必要です。
パートナーとゆっくりくつろぐ部屋も必要です。
どちらも必要なものですが、そこに今回お話する内容を加えてリフォームしてもらいたいのです。
では、その内容とはどのようなことなのかというと、
シニア世代がこれから10年後、20年後の未来を快適に生活するための予防と対策です。
それでは順にご紹介していきます。
最後までお読みになり、あなたのリフォームに加えてみてください。
目次
1: リフォームのポイントはケガと事故のリスクを減らすこと
シニア世代のリフォームで忘れやすいのが、10年後、20年後をイメージすることではないでしょうか。
今は元気だから、誰もがあまり考えることはしませんが、あなたの親御さんはどうだったでしょうか。
10年前と今、20年前と今を比べると、足腰も少しずつ弱ってこられていないでしょうか。
玄関から外に出るとき、いったん座って壁を持ちながら、バランスを崩して転ばないように靴を履いておられるのを目にされたことはありませんか。
このように人は誰もが自然の法則により、年齢を重ねることで体力や筋力が少しずつ弱ってきます。
だから、シニア世代がリフォームを考えるときは、今の快適な暮らしに、10年後、20年後を見据えた暮らし。
仮に介護が必要になったときでも、快適に暮らせるリフォームをプラスして考えておいてもらいたい。
こんな風に、リフォーム専門のベルズは思います。
それでは次から、シニア世代が賢く10年後、20年後を見据えたリフォームを行うときのポイントを紹介していきます。
2: 段差と温度差をなくす
ポイントは「差」をなくすことです。
「差」がなくなることで、安全で快適な暮らしを送ることができます。
では、この「差」とは、具体的にどのようなことでしょうか。
ひとつは、階段や玄関、家の中での「段差」です。
段差があると、高齢になるほど「つまずき」「転倒」のきっかけになりやすいです。
ちょっとの段差につま先がひっかかり転んでしまった。
60代、70代なら反射的に手をつくこともできるでしょう。
でも、70代の後半になってくると、手をつくよりも先に転倒してしまうこともあり得ます。
また、大きな段差だけではなく、部屋を区切っている部分の低い段差も注意です。
引き戸やドアの敷居。
洋室と和室の境界部分。
このような段差をできるだけなくし、フラットな状態にしておくと、後々移動が楽になります。
また、介護が始まり、車いすで移動するような場合でも、床の段差が少ないと移動も楽になり、ベッドで横になってばかりという「寝たきり」のきっかけをなくすこともできます。
では、ふたつ目の「差」は何でしょうか。
ご存じかと思います。ふたつ目の差は「温度差」です。
特に浴室やトイレと普段暮らしている部屋との温度差を、極力なくしておきたいところです。
温度差が激しいと血圧が激しく上下し、その影響で脳卒中や心筋梗塞を起こす可能性が高まります。
一般的に耳にする「ヒートショック」というものですが、温度差をなくすことでリスクを軽減することができます。
ぜひ、浴室(脱衣場もです)には浴室暖房乾燥機。
トイレには床暖房や暖房便座を使ってもらいたい。
この二つの「差」をなくすことが、快適な暮らしへのポイントとなります。
3: 室内ドアを引き戸に
次のポイントはドアについてです。
年齢を10歳、20歳重ねると、誰でも握力が低くなってきます。
どれだけ若い頃握力が強かったとしても、だんだんと握力は弱まってきます。
そこで気をつけておきたのが、室内のドアノブ。
握力が下がってくると、ドアノブを掴んで回すという動作がやりにくくなります。
ですから、ドアノブをハンドル式に交換するというのも方法。
もしくはリフォームのとき思い切って、ドアを引き戸に変えてしまうのも良い選択です。
引き戸は軽い力で動きますし、車いすで移動するときにも、幅いっぱいまで開きますから使い勝手が良いです。
今は、引き戸も上から吊るタイプがありますので、床に引き戸の敷居がなくなり、つまずきにくいというメリットがあります。
4: 廊下の幅を少し広めに
リフォームを考えておられるなら、廊下の幅を見直しておきましょう。
今は歩いて移動できていますから、今のままの幅でもOKです。
しかし、10年後、20年後、車いすが必要となった場合はどうでしょうか。
今の幅で車いすが壁などにぶつからず、移動できるでしょうか。
廊下に手すりを付けたり、車いすでの移動を考えておくなら、幅80cmは必要になってきます。
今から幅80cmの動線を考えておきましょう。
動線上、どこかで狭くなるなら、その部分だけでも広げるリフォームを検討してみてください。
5: 手すりを想定しておくと安心
手すりは年齢とともにあると便利になってきます。
また、つまずくことが増えると、手すりがあるだけで安心感が違います。
ですから、シニア世代がリフォームするときには、今は必要なくても、手すりを付けられるように、壁の向こうに「下地」を入れておきましょう。
膝から肩くらいまでの高さに、下地となる木材をつけておくと、いざ手すりが必要になったとき、すぐにしっかりと付けることができます。
6: 床材は滑りにくさで選ぶ
床の素材には、滑りにくい物を選んでおきましょう。
年齢とともに、室内で最も怖いのが転倒です。
転倒すると、打撲や骨折、場合によっては入院が必要な大けがにつながることもあります。
ワックスなどが必要なく、床の材料そのものがズレて動かないものがおすすめです。
必ず手で触って滑らないか。
足をのせてみて滑らないか。
しっかり確認してください。
どのような素材が安心できるのか、わかりにくいなと感じられましたら、ベルズへご相談ください。
リフォーム専門家の知識と経験から、あなたの暮らしにあった安心できる素材をアドバイスさせていただきます。
7: まとめ
シニア世代には、未来の快適な生活を叶えるために、介護について考えておいてもらいたい。
ちょっとしたことかもしれませんが、あらかじめリフォームするときに加えておくだけで、介護の必要が出てきたときに大きな安心を手にすることになります。
介護が始まってからリフォームするとなると、体力的にも費用的にも楽なものではありません。
体力もあり、費用面も余裕のある、今のリフォームで介護のことを加えて考え対策しておいてください。
きっと、10年後、20年後に「あのとき、やっておいてよかったね」と、パートナーと一緒に喜べると思います。