シニア世代が気になる!?リフォームで神棚の設置場所を間違えない方法

解体工事を行うとき、井戸について気にされる方がいらっしゃいます。
これと同じように、住宅の中にある「神棚」をどうしたらいいのか。
リフォームのとき、気にされる方もいらっしゃいます。
そこで今回は、リフォームしたときに神棚をどこに設置すれば良いのかを紹介していきます。
1: なぜ神棚があるのか
神棚がある家も減りました。
新築で若いご家族が住まわれているところで、神棚を見かけることはほとんどないと思います。
でも、シニア世代の方のお家なら、神棚があると思います。
昔は会社の事務所にもありましたね。
神棚は神様をお祀りする場所ですから、小さくても神社と同じ意味になります。
お家では、家内安全をお祈りして、ご加護を願うことが多いでしょう。
仕事場なら、商売繁盛でしょうか。
このような意味合いの神棚ですから、リフォーム前に神棚があれば、リフォーム後も神棚を用意したくなりますよね。
そのためには、どのような神棚をリフォーム後に設置したいのかを決めておくことが大切です。
2: 神棚の種類をご存じですか?
神棚には種類があります。
神社を小さくした形の「神明造り」と呼ばれる宮型が一般的です。
この宮型には、
- 一社造り
- 三社造り
- 五社造り
があり、一社造りよりも三社造りの方が、横幅が広くなっています。
そして、三社造りよりも五社造りの方が、さらに横幅が広くなっています。
五社造りは会社の事務所では見かけることがありますが、一般の家庭なら
- 一社造り
- 三社造り
この2つのうちのどちらかを選ばれることがほとんどです。
そして、覚えておきたいのが、大きさによってお札の並び方が違ってくることです。
一社造りの場合は、お札を置くところが1つだけですので、上から
- 天照皇大神宮
- 氏神神社
- 崇敬神社
の順になります。
三社造りの場合は、お札を置くところが3つありますので、向かって右から、
- 氏神神社
- 天照皇大神宮
- 崇敬神社
となります。
この2つの宮型の場合は、それぞれの横幅を前もって調べておきましょう。
そうしないと、リフォームが終わってから置けるところがないと困りますからね。
もうひとつ、最近の神棚には宮型ではない、洋室にも合う「モダン」なものがあります。
日本の神様は、形よりもお参りする心が大切なのでしょう。
3: 神棚を設置するのに良い場所とは
神棚を設置する場所ですが、避けた方が良いのは「不浄な場所」です。
これは神様に失礼にあたるということですし、わざわざそういった場所へお祀りしたい人はいないと思います。
次に、神棚を設置するときのポイントとしては、明るくて家族が集まるところが良いと言われています。
神棚の正面を南か東(太陽が昇ってくる方向か、太陽が日中射している方向ですね)に向けるのが基本です。
また、設置する高さは大人が見上げるくらいの位置が良いです。
天井よりも少しだけ下くらいがベストです。
このようなことを知ると、神棚を置くのはリビングが良いのでしょう。
もうひとつ神棚の設置で気をつけておきたいのは、神棚の上を人が歩かない場所が良いということ。
戸建ての場合なら、人が通らない場所を探して設置することができますが、マンションだと上の部屋の人が歩きますから簡単にはいきません。
そういう場合には「雲」と書かれた紙や木を天井に貼ることで大丈夫とする風習もあるようです。
この辺りは、宮型を購入されたお店の方や、専門の方にお聞きになってください。
4: 神棚で忘れてはいけないこと
神棚は南か東向けに、大人が見上げるくらいの高さに設置するのが基本のようです。
そして、神棚を設置して忘れてはいけないのが、いつもきれいにし、お供えをし、きちんとお参りすることです。
榊やお水は、いつもきれいにしておきたいですね。
お参りも、二礼二拍手一礼を忘れずに。
神棚は神社と同じですから、お正月に祈願しにいく大きな神社と何ら代わりはありません。
神棚を設置するということは、いつも神様が見守ってくださっているということです。
叶えたいことのお願いではなく、毎日のお礼を欠かさず続けてください。
5: まとめ
いかがでしたでしょうか。
神棚が無い家の方は「なぜそこまで?」と感じられるでしょう。
しかし、神棚が家の中にいつもある方からすると、失礼があってはいけませんから、たいへん気になる存在です。
でも、どの方角へ向けて設置すればいいのか。
どのような場所へ設置すればいいのか。
わからないことが多いものです。
今回ご紹介しました内容を参考にして、リフォームされた後も神棚をいつも清潔にして、お参りを欠かすことなくお祀りください。
お参りには、二礼二拍手一礼を忘れずに。
そして「お願い」ではなく「お礼」を伝えてくださいね。
あなたのリフォームされたお家に、豊かで良い流れがそそぎ込むことを願っています。