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BELLS LETTER Vol.25発行しました!

 
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2020年省エネ義務化!

2年後の2020年に住宅の省エネ基準が義務化される予定です。現代の家の性能には大きく3つの要素があります。①耐震②省エネ③長持ち、です。地震大国である日本は、まず①の耐震性能から義務化が行われ、これまで大地震が発生して建物に甚大な被害が出るごとに基準強化されてきました。この耐震の次に政府がとりかかるのが「省エネ」です。ざっくり言えば2020年から家の省エネルギー性能に対して最低限度の基準を決めますよ、という事です。「えっ、家の省エネルギー性能って最低基準無いの?」と思われるかもしれませんが、驚く事に現段階では無いんです。環境意識が高まっている昨今、冬に暖房が必要になる国で断熱材が無くても家を建てられるのは日本くらいです。まさに省エネのガラパゴス化ですが、これでようやく先進国の仲間入りという事になります。

日本の窓の断熱性能は世界の最低基準以下!?

現在、日本で家を建てる時に使っている窓のほとんどは「アルミサッシ」です。ハウスメーカーのパンフレットにも、「アルミサッシはペアガラスで高い省エネ性能」と書かれていて、日本の窓の約9割がアルミ製のサッシです。アルミサッシは加工のしやすさや強度、耐火性や耐久性などの観点から非常に優れた窓素材ですが唯一の欠点が「断熱性能の悪さ」です。その為、世界的にみると地球温暖化や資源の枯渇など、環境意識が高まってきたここ30年で樹脂サッシ(アルミサッシの1000倍断熱性が高い)にせ世代交代が進み、今では過去の遺物とされ、使われる事が無くなってきています。アルミサッシにペアガラスの断熱性能はU値4.65w/m2K。U値とは1㎡あたりに1時間で逃げる熱の単位。窓の場合、0~6.51の間で評価され、数値が0に近づくほど断熱性能が高く、6.51に近づくほど悪いという意味です。この4.65がどのレベルかというと、アメリカやヨーロッパに持っていくと、性能が悪すぎて犬小屋にも使わないレベル。お隣の韓国や中国に行っても法律の断熱最低基準を満たしていないので住宅に使用する事は出来ません。

2020年、省エネが義務化されると私たちにどのような影響が?

さて日本の住宅の省エネ性能が低いレベルだという事は分かりましたが、省エネが義務化されると私たちにどのような影響があるのか知っておく必要があります。例えばこれから新築を購入するとします。この家が2020年以降の義務基準に満たない家だった場合、2年後には型落ちになるという意味であり、将来の資産価値がガクンと下がってしまう可能性があります。実は昔、似たような事がありました。それは同じく住宅の3大要素の一つである「耐震」で過去に発生しました。現在の耐震基準は1981年に施工された現行基準の「新耐震基準」とそれ以前の「旧耐震基準」に分ける事が出来ます。


この1981年より前の建物を建築業界では「既存不適格」と呼んでいます。読んで字のごとく「現在の耐震基準を満たしていない違法建築」という事になりますが、建てた当初は合法だったんだからさすがに可哀想だという事になりひねり出されたネーミングが「既存不適格」です。そしてこの耐震と同じことが2020年以降、省エネ性能についても行われます。断熱性能が基準未満の家は現行法上適合ですが、あと2年もしたら既存不適格になってしまいます。現在の年間新築着工物件で省エネ基準を達成している住宅は約半分にとどまっています。逆に言うと、基準を満たしていない住宅が半分も販売されているのです。家の性能という将来の資産価値に直結するものを、消費者が知らずに購入するケースがほとんどなんです。2020年まであと2年ですが、この間に新築を予定している方は省エネ基準を把握して何に注意したら良いかしっかりと見定めなければいけません。

 

まとめ

ここまで法律という視点でお話ししてきましたが、省エネ性能が義務化され基準に見合った家にするという事は、資産価値が担保されるという事だけではなく、何よりも住む人が快適で健康に長く住み続けられる家になるという事です。この流れは今後ますます加速していくでしょう。新築だけではなく、リフォームでもできる事がたくさんあります。今後リフォームプランナーとして住宅の質の3大要①耐震②省エネ③長持ち、を常に意識して皆さんに最適なご提案ができたらいいなあと思います。国もこれら3大要素に絡む工事に対して補助金や減税等、様々な優遇制度を設けています。皆さんも2020年省エネ義務化を機にお家の性能アップリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

 

今年も年が明けて早くも2か月が経とうとしていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。先月は東京で氷点下4度という東北に匹敵する寒さを記録するなどこの冬はとにかく寒い!ただピークは過ぎたようで、長かった寒さのトンネルは出口が見えてきているようです。ただ依然としてインフルエンザも流行っていますので最後まで気を抜かずこの冬を乗り切りましょう!さて今回の「省エネ」の話題ですが、先日、国交省が実施している「住宅省エネルギー技術講習会」に参加した際に受講した内容を掻い摘んで記事にしたものです。国民アンケートによると、やりたいリフォームランキングの1位は今やキッチン、お風呂などの水まわり工事を抜いて、窓の断熱改修、太陽光パネル設置などの省エネリフォームという事です。それだけ省エネの関心が高まっているという事ですね。自分も今よりもさらに省エネの知識を深め、また施工技術のレベルアップを目指して日々精進して参ります!それでは次回は5月発行予定です。お楽しみに!

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