60代からの快適に暮らす方法。戸建てリフォーム4つの間取りヒント

60代に入ると大切なことは、ゆっくりと健康的な生活を楽しく送ることでしょう。
年齢や体の状態。
生活スタイルによって、快適な暮らしを送る間取りは変わってきます。
年齢と共に頭をよぎる不安や悩みを解決して、あなたの理想の暮らしを実現しましょう。
そこで今回は、ゆっくりと充実して暮らすための間取りのヒントをお届けします。
1: 間取り1・キッチン編
キッチンにもタイプがあります。
どのタイプがあなたの暮らしにぴったりなのか、理想の暮らしをイメージして読み進めてください。
(1)開放的なキッチン
最近多いのがこのタイプです。
キッチンからLDK全体を見渡せるようになったタイプです。
開放的なキッチンの良いところは、キッチンが孤立することなく、常に部屋全体を見渡せられ、お互いを感じられるところでしょう。
また、来客やお子さんが帰ってきたときも、このタイプのキッチンなら「集まる場所」として使えます。
(2)慌てないキッチン
突然の来客。
キッチンが片づいていないと、ドキッとしますよね。
そんな場合、普段は開放的に、突然の場合のために間仕切りを付けておくことで慌てなくて済みます。
間仕切りには
- ロールスクリーン
- 窓建具
- 引戸
などを使うことで、普段は広々と開けておく。
場合によっては、サッと閉める。
こういう配慮をしておきたいですね。
(3)移動しやすいキッチン
キッチンのまわりが動きやすいと、家族一緒に料理ができます。
キッチンを中心にして、移動しやすい動線を考えるのもおすすめです。
(4)キッチン菜園
生活を豊かにしてくれるのが、収穫したものが食卓で彩られることでしょう。
プランターや小さな菜園を使って、キッチンからそのままテラスへ出て、収穫できるように栽培してはいかがでしょうか。
キッチンからスッとテラスへ出られるリフォームなら、毎日の手入れも簡単です。
2: 間取り2・ダイニング編
ダイニングはキッチンとの関係性を考えておきましょう。
動きやすい間取り、テーブルの配置も考えておきたいですね。
(1)畳でくつろぐ
ダイニングの中に、畳を使ったスペースを設けましょう。
イスと同じ高さの畳スペースを作っておくと、テーブルと組み合わせ休憩スペースにもなります。
(2)テーブルは拡張できると便利
普段は2人。
でも、来客やお子さんが帰ってきたときには大人数。
毎回テーブルを出したり戻したりするのは大変です。
そこで、テーブルの大きさが拡張できるタイプのものを選んでみてはいかがでしょうか。
(3)テーブルのまわりには「ゆとり」を
テーブルのまわりは「ゆとり」を作っておきたいですね。
可能なら車いすが使用できるくらいがベストです。
ゆとりがないと、移動するのが面倒に感じられます。
また、ちょっとした部分にぶつかることもあります。
足が引っかかり転倒ということにもつながりますから、ゆとりは必ず確保しておきましょう。
3: 間取り3・リビング編
リビングは生活の中心です。
ですから、くつろぎ、趣味を楽しめる空間にしておきたいですね。
(1)リビングに土間を作る
リビングの一部を「土間」にしておくことで、趣味の場所として使えます。
特に陶芸など汚れやすい趣味をお持ちの場合だと、部屋の中が汚れる心配も少なくなります。
(2)室内テラス
土間に似ています。
リビングの床の一部をタイルやウッドを使ってテラスにします。
通常テラスというと、室外側に突き出ていますが、くつろぎのスペースとして雨などの気候に左右されないために、室内側にテラスを作る方法です。
おしゃれなイスとテーブルを置いてもいいですし、観葉植物や猫の遊びスペースとしても活用できます。
4: 間取り4・寝室編
寝室はお互いがリラックスして眠れる空間にする必要があります。
そのためには、同室就寝にするか別室にするかも考えてみてください。
(1)将来のことを考えておく
今は元気なので畳の部屋だったとしても、将来を考えてみてください。
在宅の介護が必要となった場合、布団よりもベッドの方が、お互い楽です。
将来的にベッドも置けるスペースを考えておきましょう。
また、畳にする場合は、滑りにくいものを選ぶことも忘れないでください。
(2)トイレの設置を考える
可能なら、寝室の中にトイレを設置するのが便利です。
無理なら、寝室からすぐに行ける位置にトイレを設置しましょう。
寝室とトイレは隣接できないか。
水回りの工夫が必要になるかもしれませんが、一度は相談してみてほしいです。
5: まとめ
60代の暮らしは、ゆっくりと無理せず、安全な暮らしが送れる間取りが必要です。
キッチンひとつを見ても、家事のときの動きを考えたり、収納場所を意識しておくことも大切です。
ダイニングでは、普段の生活と、みんなが集まったときの変化に対応できるのがおすすめです。
普段はそんなに広く大きなものはいらないけれど、集まったときには豪華に過ごしやすくしておく。
これは、お子さんが帰ってこられたときにも喜ばれるところでしょう。
リビングには和室やテラスで、他の部屋とつながっている空間がいいですね。
広く使うこともできますし、自分だけの趣味を楽しむ場所にも変化できるのは、使い勝手もいいので重宝します。
最後に寝室。
年齢と共に気になるのが、夜中に行くトイレです。
すぐに行ける動線を考えるか、部屋の近くにトイレを設置することも考えておきましょう。
今回ご紹介しました間取りのヒントを覚えておいていただき、あなたのリフォーム設計にお役立ていただければ大変うれしく思います。
ぜひ、あなたの理想の暮らしを手に入れるリフォームを成功させてくださいね。