和室から洋室にリフォーム!

「和室を洋室にしたい。」というご相談をよく受けます。
「和室離れ」という言葉を聞くようになり、かなり経ちますが
和室から洋室に変更するリフォームは
今や住宅リフォームのスタンダードの一つと言っていいでしょう。
なぜ和室は嫌われてしまうのか?
一番の理由はライフスタイルの変化ではないでしょうか。
ちゃぶ台での食事がダイニングテーブルに変わり
お布団で寝ていたのがベッドに変わり、と
欧米化により畳よりフローリングが好まれるようになりました。
メンテナンスの面でも、畳、襖、障子、京壁と
どれをとってもお手入れやお掃除が大変と敬遠されがちです。
(もちろん、和室には和室の良さがありますし、
こちらはまた別のコーナーを設けたいと思います。)
そこで今回は和室を洋室にするリフォームのお話です。
和室を洋室にするには大きく分けて4つのステップがあります。
一つ目は何と言っても床。畳からフローリングにする工事です。
一般的に畳の厚みは5~6センチあるので
隣の部屋、もしくは廊下の床と高さを合わせる為、
畳を剥がしたら、根太という床の下地を組んでからベニヤを貼って
最後にフローリングで仕上げます。
二つ目は天井と壁をクロス仕上げにする工事です。
和室の壁は柱が露出している「真壁(しんかべ)」、
洋室の壁は柱を壁で隠す「大壁(おおかべ)」が一般的です。
そこでこの和室の真壁造りを大壁にする下地工事を行い、クロスで仕上げます。
天井に関しても既存の天井を剥がして下地からやり替えるか、
もしくはその上にベニヤを上貼りするか、
どちらかの方法で和風天井をクロス仕上げにします。
三つ目は襖を洋室の建具に変更する工事です。
お部屋全体が洋室になって、出入口が襖では違和感がありますので
出入口の引戸や開き扉を交換してあげます。
四つ目が押入れをクローゼットにする工事です。
床の工事に次いでご要望の多いリフォームです。
押入れの建具を折れ戸などのクローゼット扉に変更するのはもちろんですが
クローゼットの中も収納したいモノに合わせて仕切りを入れたり、
使い勝手のいいように棚の高さを調整したりと
効果的にリフォームしたいですね。
以上、4つのステップをご紹介しました。
最低、ステップ1の床をフローリングにする工事だけでも
メンテやお掃除が楽になりますよね。
お部屋の傷み具合やリフォームの必要性に応じて
床だけ、もしくは収納だけという部分的な工事も可能です。
床だけをフローリングにしたお部屋
また壁の仕上げも大壁にすれば完全な洋室になりますが
真壁のまま柱を残した状態でクロス仕上げにする事も出来ます。
柱や枠まわりをこげ茶で塗装すれば古民家風に仕上げる事も出来ますね。
この様にご予算はもちろんですが、使い勝手、インテリアのお好みなども踏まえて
ご家庭に合った和室リフォームを検討してみましょう。