子供部屋分離リフォーム!

今回は子供部屋リフォームのお話です。
10年ほど前に中古マンションを購入されフルリフォームされたS様宅。
その当時は上の男の子が4歳、下の女の子が2歳とまだ小さく
もともと和室だった6畳間を子供部屋としてリフォームされ
兄妹仲良く生活されていました。
押入れのスペースを二段ベッドにし、勉強机、収納を壁面に造作することで
なるべく広くお部屋を使えるようにしました。
そんなS様宅のお兄ちゃんは中学2年、お姉ちゃんは小学6年生になりました。
もし男の子同士、女の子同士であれば今の間取りのままでも・・・と思いつつ、
最近は顔を合わせばケンカばかり、と嘆くS様。
住宅空間を最小限に縮めようとした場合、
人間性を守る為に尊重されなければならない機能の一つとして
両親と子供、性別の異なる子供どうしの寝室は分離するという考え方があります。
これは「食寝分離」(食事室と寝室を別に設ける事)と共に提唱された
「就寝分離」という住宅計画の原則です。
日本で最初に庶民の住宅に目を向けた、京都大学の西山夘三先生という建築学者が
戦後復興期に理想とする住まい方がどうあるべきかを示した提案で
現代の住宅計画の指針となています。
昔はちゃぶ台でご飯を食べた後、それをあげて、
そこに布団を敷いて家族全員で寝る。
そんな暮らしが普通だったんですね。
話がだいぶそれてしまいましたが、こんなことから
子供部屋を分離するリフォームを決断されたS様。
ケンカしても一人きりになれる部屋があれば、
別々に分かれてお互い気持ちを休める事も出来るし、
逆にお互いの部屋に訪問して仲良くできる機会も増えるかも?
そんな期待を胸にS様邸の子供部屋リフォーム始動です!