屋根カバー工法!

投稿日:2016年06月17日

今回はスレート屋根についてのお話です。
現在、スレート屋根というと主に「人口スレート」の屋根材を指します。
「コロニアル」、「カラーベスト」の名前が馴染み深いですが
この二つの呼称はメーカーの商品名になります。

スレートは1960年頃から製造され、
主原料はセメントと石綿(アスベスト)で、
それを板状にして塗装を施したものです。

スレート屋根は築10年を過ぎる頃から表面の劣化が始まります。
そのまま放置しておくと、
汚れやコケが付着し、色あせ、割れや反り等が起きる事もあります。
また棟の下地が腐食して、板金を止めている釘が浮いてくる事も。

この時期のメンテとしては塗装が一般的です。
一番の目的はスレート屋根の表面の耐久性アップ、また美観を保つ事です。
もちろん、事前に屋根のずれや割れがあれば補修しておきます。

スレート屋根の寿命は大体30年位と言われています。
10年毎の塗装を2回行った後のメンテをどうするか?
25年を超えたあたりから割れや反りなどが起きはじめ、
屋根材自体の劣化が進みます。
この時期になったら塗り替えは避け
カバー工法での葺き替え工事をお勧めします。

カバー工法とは、既存の屋根の上に新たな屋根材を重ね葺きする工法です。
メリットは何と言っても、古い屋根材の解体や処分が不要な事です。

冒頭でお話ししましたが古いスレート屋根には
石綿(アスベスト)が含まれています。
→2004年(平成16年)以前の屋根材です。
現在は癌(特に肺がん)を誘発するとして、
使用・製造・販売が禁止になっています。

そんなアスベストの処理には特別な資格が必要な上、
多額の処分費用も必要になります。
そこで壊さずにそのままであれば、アスベストが飛び散る事はありませんので
近隣の方々にもご迷惑をかける事なくリフォーム出来るという事なんです。

更にメリットして挙げられるのは屋根材を二重にするので、
断熱性能が高まるという事です。
屋根材の裏面には硬質ウレタンフォームの断熱材が施してあり
表面と一体化しています。
また既存の屋根と新たな屋根材との間に空気層が生まれるので
この空気層が更に断熱効果を高めるという仕組みです。

そんなカバー工法ですがデメリットもあります。
重ねた屋根材の分だけ屋根が重くなるという事です。
ただカバー工法に用いるのはガルバニウム鋼板でできた金属製の物が多く、
重量はスレートの1/6~1/10程度です。
一般的なスレート屋根にカバー工法を行った場合、重量は約23~26kg/㎡。
これでも一般的な瓦屋根、約60kg/㎡よりはかなり軽量です。
建物全体で考えればそれほど大きな負担にはなりませんが
不安がある場合は事前に耐震性や強度のチェックをしておくとよいでしょう。

下の写真は現在カバー工法で屋根リフォームを行っている現場の様子です。

既存の屋根の上に防水シートを敷き込んでいきます。

さらに防水シートの上に軒先から屋根材を葺いていきます。

こんな感じに仕上がります。

まだ途中ですがこの後、棟の板金を取付けて仕上げていきます。
完成しましたら施工事例よりご紹介したいと思います。

いかがだったでしょうか?
普段建物の外観、特に屋根はなかなか意識がいかない所です。
ただ台風など風が強い日の翌日、
屋根の板金が飛んでしまったなどの問い合わせがよくあります。

気が付かないうちに傷んでしまっているんですね。
外壁はもちろんですが、
屋根にも気を配って、必要であれば適切なメンテナンスを行いましょう。

今回はカバー工法での屋根リフォームをご紹介しました。
築25~30年位のお家にお住まいの方はご検討してみてはいかがでしょうか。